ガラス越しで見えずらいですが、6両分の車両が 待機しています |
いくら何でも、16両を同時にできるほどの作業員はいないでしょう。1番最初に作業した1号車は、終わったあと、長く待たないとなりません。逆に最後尾は、作業開始まで時間がかかるわけですね。
もう深夜12時を回っています。子供はもう寝ました。私は、せっかくの機会だから、起きて作業を見守りました。そうこうするうちに、尿意をもよおしました。この車庫に入る前、車掌が来てトイレに鍵をかけたので、今、トイレは使えません。
窓の下には作業員の姿が見えました。車輪が 外れないようにしっかりつけてね |
この車両は水洗トイレなので、今は大丈夫かな、と思いましたが、そうではありませんでした。水で流して濾過しても、その水を車両のどこかからその場で捨てているのでしょうか。いずれにしても、元のホームに戻らない限り、トイレが使えないのです。
トイレが近い人は必ず持って 行きましょう! |
しばらくすると、4号車があった側に機関車が連結されました。少しずつ動いて、ガチャコン、ガチャコンとの振動が何度か続きました。5~10号車がつながったのかな? すると、ホームのある側ではなく、反対側に行くのです。 ????
ある程度まで行くと、今度は戻ってきて、隣の(3番目の)線に入り、連結したみたいです。そのあと再び、今来た側(つまりホームと反対側)に行きます。かなり行ったあと、また戻り、今度は別の線を通り、車両基地の横を通り、ある程度の場所に停まりました。
この場面で5~16号車がそろっているみたいです。すると機関車が切り離され、来た方向へ戻っていきます。しばらくすると電源車と1~4号車の最初のグループがやってきて、連結されました。これでやっと元通りになりました。
なぜ、来た道をそのまま帰れないのでしょうか? 来た時とまったく逆をやればいいじゃないか、と思いました。
やっと二連のホームへ戻ってきました |
そうして、やっとホームに戻ってきました。この駅に到着してから2時間半くらい。乗っていた車両の車輪付け替えが終わってからも、ゆうに1時間以上がたっていました。時間はもう深夜1時近く。車掌の手によってドアが開けられると、駅舎から何人かの人がやって来ました。ここから乗る人は、到着した3時間前に乗る必要はないわけですよね。
車掌に頼んでトイレを開けてもらい、用を足してやっとベッドに入りました。出発予定時刻をかなりすぎていましたが、まだ動きませんでした。しかし、しばらくすると、外から鍵を開ける音がしてドアが開きます。車掌です。ノックもせず、いきないりです。日本では、ちょっと考えられないですね。
深夜の二連のホーム。日本にはない「国境の駅」です |
車掌は、ベッドを上げろ、とのゼスチャア。何のことか分からず、何をすればないいの? という表情をすると、子供が寝ていたことに気づき、「ま、いいか」という表情になりました。
でも、中に入ってきてトイレの中を見ます。あとで分かったのですが、ベッドを上げると、そこに荷物が入るスペースがあったのです。つまり、国境を超える時の荷物チェックだったのです。そして、パスポートを持って行きました。ま、必ず帰ってくるだろう、と思い、そのまま寝ました。もう深夜2時をすぎていました。
車両基地へ行く時には何人かが起きていましたが、ホーム 戻った時には誰もいなくなっていた通路 |
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